
麦わら帽子を手がけて130年以上、老舗の風格と確かな技術。無骨な風合い、個性的な雰囲気の鬼麦を使用した麦わらカンカン帽。
一風変わった素材感に目がくぎ付け

鬼の歯のように粗くギザギザしていることから鬼麦と名付けました。
昔からの花麦と呼ばれている素材と似ていますが材料は異なります。鬼麦は「麦わら」を素材として、通常の真田とは違った編み方で作られた貴重な材料です。特長は真田自体が歯のようにギザギザして粗いことです。

通常の平らな麦わら真田と違って、凹凸感があることから素材感が出て、個性的な雰囲気を醸し出します。
しっかりした縫製は日本製の証

ツバは2重縫いといって表裏が同じ見栄えになるよう2枚重ねになっています。しっかりとした硬さで、カンカン帽らしい風合いがあり、非常に高度な技術を要します。
熟練の技を持つ日本の職人だからこそ作れる帽子です。
通気性に優れ、日除けに最適な「麦わら」素材

麦の茎を手で編んだ「麦わら真田」を材料としています。麦わら帽子は、折り畳むことが出来ないので、持ち運びに多少の不便さはあるものの、麦わら帽子ならではの魅力がたくさんあります。それは、天然素材ならではの素材感と涼しさです。
麦わらは、日光に当たるとわずかにきらきらと光ります。これは人工の素材ではないことで、麦わら独特の特長です。
涼しさについては、多くの農家がいまだに愛用していることで実証済ですが、茎の繊維自体に目に見えない無数の穴がいくつもあり、乾燥した後、空気穴の役割を果たしているものと思われます。
麦わら真田を霧吹きで湿らして縫製。次に型入れして天日で水分を飛ばした後、乾燥させて装飾します。
この縫製→型入れ→装飾という流れを3人で分業して進めていくことで、1つの帽子が仕上がります。
100年以上の歴史と伝統の田中帽子~6代目に引き継がれた老舗の麦わら帽子~

埼玉県春日部市の伝統工芸品である「麦わら帽子」。現在、日本で量産できる工場は少なく、その中でも100年以上の歴史と伝統を誇る老舗が田中帽子店です。
麦わら帽子は、 7本の麦を1本に編んだ材料を使い、1つ1つ職人の手により重ねて円状に縫い上げる独特な縫製方法により作られます。
天然素材である「麦わら」は通気性もよく、日除けにも 最適な夏に欠かせない帽子です。
田中帽子店では、男女・世代を問わず人気の麦わら帽子を、今なお昔ながらの作り方で1つ1つ丁寧に作っています。