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丸和繊維工業特集

まるで皮膚のように身体の動きにフィット。バンザイしても裾が上がらない「動体裁断」のドレスシャツ

袖を通すとかつて味わったことのない不思議な着心地を体感できる「INDUSTYLE TOKYO」のドレスシャツ。両腕を上げたバンザイのポーズをしてもパンツからシャツの裾が出てくることはなく、まるで皮膚のようにシャツが身体の動きについてきます。

開発したのは、昭和31年創業のニット製品メーカー、丸和繊維工業(東京都墨田区)。抜群のフィット感と独特の着心地が評判となり、大手百貨店などではリピーターが続出するほどの人気商品となりました。

秘密は「動体裁断」

一般の高級シャツなどが立体裁断というパターン(型紙)で作られているのに対し、「INDUSTYLE TOKYO」は、「動体裁断」という特殊なパターンを採用しています。これは、機能系被服デザイナーの中澤愈氏が考案した特許技術で、人体解剖により人間の皮膚構造を分析して導いた画期的なパターン。立体裁断が人間の直立姿勢からパターンを起こすのに対し、動体裁断は、身体を丸めた胎児の姿勢が原型になっています。

同社常務取締役の伊藤哲朗さんは、「全ての関節が曲がった状態からパターンを起こすわけですからツレることがありません。ただ、そのまま洋服にしてしまうと、肘、ひざ、お尻などがポコッと出てしまうので、そこは縫製技術でカバーしながら普通のドレスシャツと変わらないスタイルに仕上げています」と説明します。

カジュアルも決まるショート丈に、ほどよい開き具合のVゾーン

「動体裁断」によりシャツが出にくいという特性を生かし、着丈は標準的なドレスシャツより4~5センチ短くし、シャツを出したカジュアルスタイルでも様になるように仕上げています。また、ネックの開き具合にもこだわりが。一般的に、一番上のボタンを開けただけでは胸元の開きが狭く窮屈な印象になりますが、二番目まで開けてしまうと、開きすぎてだらしない印象になってしまいがちです。そこで、ボタンの間隔を調整することで、第一ボタンと第二ボタンの間隔を広げ、ボタンを一つ外した時の胸元の開き具合がほどよく決まります。

素材

生地は、通常のカットソーシャツに用いられるヨコ編ではなく、トリコット編というタテ編組織の素材を使うことで、表面が清涼感のあるさらっとした感触。身体の動きにフィットする適度な伸縮性は、布帛のドレスシャツにはない着心地のよさがあります。

匠の縫製技術“巻き縫い”

伸縮しない布帛生地と違い、素材によって伸縮率が異なるニット生地をきれいに縫い合わせるには職人の高い技術が必要です。中でも裾部分の巻き縫いにはこだわりが。通常7~8ミリの裾の縫い幅をさらに細く仕上げることで美しい裾のラインになります。パンツから裾を出して着ることを想定した職人ならではのこだわりです。

プロの仕事人に選ばれるINDUSTYLE TOKYOの動体裁断シャツ

皮膚のように体にフィットしてストレスフリーな着心地の「INDUSTYLE TOKYO」のドレスシャツは、プロの仕事人にさまざまな場面で愛用されています。

・トリッキングアーティスト DAISUKEさん

“現代の忍者”と評されるスポーツ「トリッキング」。トランポリンなどの道具を使うことなく、身体ひとつで足を地面に強く踏み込んで宙を舞うアクロバティックなスポーツです。その日本を代表するトリッキングアーティストのDAISUKEさんが世界大会に出場する際、パフォーマンスで着る衣装として選んだのがINDUSTYLETOKYOのドレスシャツ。シャツにネクタイ姿で自在に宙を舞う姿は圧巻です。

着用体験~ご利用者の声

宇宙船内被服に採用されたという動体裁断にすごく興味がありました。はじめて袖を通した時、これまで体感したことがない面白いフィット感に感動し、着心地に対する作り手のこだわりを感じた。普段からネクタイを巻いて愛用していますが、デスクワークはもちろん、軽い作業で体を動かした時のシャツ全体が肩や腕の動きにピタッとはまる感覚は本当に軽い。また、着たいと思わせる逸品に久しぶりに出合えました

50代:男性

何より非常に動きやすい。ズボンの外に出して着た際、丈が短めで気に入りました。私は体型的に既製品のサイズが合う方ですが袖が長いのが若干、気になりました。夏場は通気性や汗の処理など綿素材より適していると思われるので期待大ですね

30代:男性

パンツから裾が出てこない点と洗濯後のイージーケアは非常によい。クールビズとしても従来のワイシャツよりも清涼感があり。気に入りました

40代:男性

布帛のシャツが当たり前になっていたが、ニットドレスシャツを実感してとても着心地がよく、また、自宅で洗濯できるのも良い

30代:男性

休日に少し上品な食事の場などには、ラフ過ぎず、堅苦し過ぎず丁度いい感じに着れてとても重宝します。 仕事ではニット素材だとカジュアルな印象になり過ぎるため、休日などの仕事以外での着用が主体になりました。電車の中でつり革につかまる時など、肩や脇に負担がかからなくとても心地よかったです

30代:男性

誕生のきっかけは宇宙飛行士、山崎直子さん着用の船内被服

「INDUSTYLE TOKYO」は、宇宙飛行士、山崎直子さんが船内被服として着用したポロシャツから生まれました。同社は長年、大手メーカーのゴルフシャツやポロシャツなどのOEM生産を手がけてきましたが、今や国内で販売されているカットソーの97%が海外生産品という厳しい状況。そんな中、新たな一歩を踏み出すため、業界トップレベルの縫製技術とパターンを結集し、宇宙飛行士のためのポロシャツを作ることを目指しました。「開発にあたり、宇宙ステーションで作業する宇宙飛行士の映像を見ると、無重力空間でシャツのすそが泳がないように、ウェストポーチをしたり、ズボンにポロシャツのすそを入れていました」と伊藤さん。それをヒントに開発した動体裁断のポロシャツは、見事に採用され、2009年4月、山崎さんとともにスペースシャトルで宇宙へ旅立ちました。

「動体裁断」は身体の動かし方によって最もふさわしいパターンを作ることができるため、これまでも野球のアンダーウェアやゴルフ、テニスなどスポーツウェアに採用されてきました。一般の衣服に採用されることが、ほとんどなかったのは、より多くのパターンを必要とするため、どうしてもスポーティーなデザインに偏ってしまうから。それを、日本の職人による縫製技術とデザインの工夫によって、世界で初めてドレスシャツに仕上げました。ちなみに、ビジネスマンの日常の中で最も考慮したのは肩の動き。電車のつり革につかまる動作です。

INDUSTYLE TOKYO ラインナップ