子供の頃、木の下に落ちているどんぐりを拾い、爪楊枝などを差し込み、独楽代わりにして遊んだ思い出はありませんか?そんな幼少期を思い起こさせるような独楽が、日本の精密技術により再現されたのが「精密どんぐり風独楽」です。
東京下町の旋盤工場で、ミクロン単位で削り出しを行い、寸分違わぬ精緻な独楽を繰り上げるミツミ製作所の自信作です。
デザインはどんぐりそのもの。ボディ部分は真鍮を削り出し、アルミ製の帽子をネジで締め上げて合体させます。帽子部分には爪楊枝が挿せる小さな穴が空いており、その穴に爪楊枝を挿し込んで捻って回すと、懐かしのどんぐり独楽が再現できます。
自然のどんぐりと違うのは、すべて計算された設計により作られたデザインなので、長時間回り続ける点です。暇な時間でなくとも、ついつい無意識に手に取ってしまうのは、独楽というアイテムに懐かしさだけでなく、ある種の魅力を体感しているからなのかもしれません。懐かしいあの頃に独楽でタイムリープしてみては如何でしょうか?
軽やかに回すコツ。独楽を使ったバトルも楽しめる
独楽を軽やかに回すコツは、なるべく摩擦の少ない場所で回すことです。その為、お勧めなのが凸凹のない硬い皿の上や、ガラス板の上です。それらの上で回すと、思いのほか長く回ってくれます。
また、2個を同時に回すことで、独楽同士のバトルも楽しめます。対戦独楽として、一喜一憂するのも一興です。
楊枝の長さを変えてアレンジも
差し込む爪楊枝の長さを変えれば、さまざまな変化を楽しめます。短い軸や、長い軸をそれぞれ使い分け、時間の長さを計ってみたり、動きを楽しむことも可能です。
独楽一つでさまざまな楽しみ方があるのも、精密独楽ならではの特徴です。
どんぐりは縁起物。中は空洞、付属品にはストラップ
独楽の中身は空洞になっています。どんぐりは北欧などでは生命、多産、永遠の命の象徴とされ、どんぐりの実を一粒持っていると、病魔から身を守り、若さを保ち、長生きすることができるという言い伝えもある縁起物とされています。
独楽の中は空洞になっているので、米粒を入れてお守りとして持つのもおすすめ。ストラップも付いているのでアクセサリーとしても楽しめます。
東京下町のミツミ製作所
1920年に墨田で時計店を開業しながら、おもちゃの部品製作を手掛け、その後1982年に現在のミツミ製作所を創業。
40年の長きに渡り、旋盤一筋に仕事をこなしてきました。1ミクロン単位のズレも許されない精密加工において、その熟練された技術は多くの有名企業からの注文を受け続ける信頼のメーカーです。
その仕事の傍ら、持てる技術を活かしてユニークなアイデアと遊び心を取り入れたさまざまな玩具系商品の開発に取り組んでいます。
技術に裏付けされた信頼があるからこそ、生み出される逸品は広く評判を呼んでいます。