加齢や体力低下などで歩きにくくなると杖が必要となってきます。いざ杖を使うとなれば、機能だけでなく、素材やデザインにもこだわりたいもの。そこでおすすめなのがこの「ドイツブナと竹とのコンビネーションステッキ」です。
このオリジナリティ溢れるユニークな杖を手掛けるのは150年以上の歴史を誇るドイツの老舗メーカー「GASTROCK(ガストロック)社」。その卓越した技術とヨーロッパらしい独特のアイデアで幅広い方に愛されるオリジナルステッキを生産しています。
グリップはドイツブナ材を使用
グリップには北欧家具にも使用される木目の美しい「ドイツ産ブナ材」、シャフトには軽量で丈夫な「竹」を採用しています。
グリップのブナ材は木目の美しさと丈夫さでは定評がありますが、堅い上にしっかりと乾燥させないと反りやすい性質を持つため、大変加工しにくい素材です。
ガストロック社では、加工する前の材木を3年もの歳月かけ自社施設にてしっかりと乾燥。全ての乾燥処理を経たブナ材を「削り出し」で加工し、見た目の美しさだけでなく、握りやすさ、耐久性、弾力性を兼ね備え、折れにくい最高品質へと生まれ変わらせています。
軽くて丈夫な竹(バンブー)のシャフト
竹材は軽さ、しなり強さ、折れにくさなどのステッキとしての機能性を満たす素材ではありますが、ヨーロッパで注目されたのは東洋的な見た目の美しさです。
特に日本の籠や煎茶道具などはアートとして捉えられ、竹独特の優美な外観をインテリアにしたり、装飾品に取り込んだりと、本来のアジアでの使われ方とは全く異なる和洋折衷の独自の進化を遂げてきました。
本品にはそんな和洋折衷、アートな雰囲気が漂います。
こだわりのアンティーク加工
ガストロック社では通常の天然素材の雰囲気よりさらにこだわった「アンティーク加工」と呼ばれる化粧仕上げを施し、個性に磨きを掛けています。
使い込まれた様に見せるこの工程はヨーロッパ独特の文化で、北欧家具でも多用されています。
バーナーと焼きゴテを使って表面に焦げ目を付けていくこの工程にマニュアルは存在せず、全ては職人の感性に委ねらます。絶妙の塩梅で陰影が付けられていき、竹の節は凸凹がをより強調され、ブナの年輪はうねる様に浮き立たされます。
ヨーロッパ独特の技法ですが、竹という素材と組み合わさってどこか水墨画に通じる美意識さえ感じられます。
天然素材と職人の手作業から生み出される、世界に1本しかないこのステッキは愛好家を引き付けます。
ドイツ・ガストロック社
1868年に創業したガストロック社は一世紀半に渡り、杖職人発祥の地であるドイツ中部ヴェラタール地方で、伝統のステッキ造りを継承しています。1本の杖を完成させる為に、30以上の工程を昔と変わらない手作業で行っています。