現代の住宅事情では、昔のように「神棚」を持つ家は年々少なくなっています。マンションや核家族化が進むことで、先祖の位牌や神社や寺社で購入してきた「お札」の置き場にも困る、なんてことも多いと思います。
この「桐のお札立て」は正に現代の住宅事情にふさわしい逸品。厄年の「厄除け」、商売の「商売繁盛札」、様々なお札を立てられる専用のお札立ては、居場所の無かったお札に居場所を作り上げた職人ならではのアイディアが光ります。総桐素材で作られた本体は、釘を一切使用していないため、驚きの軽さで設置や持ち運びにも便利です。
デザインの特徴
簡素でありながら厳かな雰囲気を醸し出すお札立て。スッキリとしたデザインですが、要所要所にお札立てとしての機能をしっかりと補完しています。
庇のような屋根は、ハウスダストなどの埃が直接大事なお札に掛からないように配慮され、お札が地震などで倒れないように手摺のような防御枠も設けています。適度に奥行があり、お札をリラックスさせるように立て掛けられ、しっかり納まるように工夫。底部分が広く安定しているので、タンスの上や玄関などそのまま置ける安心仕様になっています。
また、天板に仕込まれた「木目込み」の鈴はとても縁起が良く、ワンポイントとして入ることでインテリアとしてもお勧めです。
自然美溢れる「桐」
総桐で製作された自然美溢れる仕様。桐の高級感と上品さが全体から醸し出る逸品に仕上がっています。落ち着いた天然木の風合いは、神様から授かったお札を納めるのに最適な素材です。
また、オリジナルの技法である「木目込み模様」の素材には絹を採用。桐を専門とするメーカー箱長ならではの作品となっています。
木目込み細工とは
箱長が考案した日本でただ1軒の技法。桐の表面に鈴や瓢箪(ひょうたん)、蜻蛉(とんぼ)などの縁起物の図案を施していきます。
数種類の彫刻刀を使い図案を彫り、和紙で裏打した正絹の着物地を木目込んでつくりあげる美しく華やかな工芸品です。
140年以上の老舗メーカー箱長
1874年創業の「桐工芸」の老舗。東京浅草に店を構え、伝統の技法を守りながら、着物地をアレンジして様々な模様を桐材に埋め込む「木目込み」という独特の技法を持っています。桐と絹布が織り成す雅なる調和は、多くのファンに愛されています。