近江ちぢみの麻生地に薄いラミーわたを詰めた夏掛ふとんです。
強い撚りをかけて独特なしぼをつける「近江ちぢみ」は、身体との接触面が少なく、サラッとした使い心地です。また、その凹凸形状により表面積を増やすことで、吸放湿を促進します。その結果、気化熱が温度を奪い・冷やすことで天然の接触冷感を得ることができます。
身体へのまとわりを防ぎ、すっきりとした使い心地のため、通常よりワンサイズ小さめのご使用をおすすめしています。
和柄文様 -ワガラモンヨウ-
伝統的な和柄文様をキルトデザインに取り入れた和モダンな麻寝具シリーズです。中わたに採用したラミー麻は、日本において古くは縄文時代にも利用されていた形跡があり、古来より和との親和性が非常に高い素材となっています。
文様は「麻乃葉(あさのは)」「七宝(しっぽう)」「籠目(かごめ)」「千鳥卍(ちどりまんじ)」の4種からお選びいただけます。それぞれカラーは「薄紅(うすべに)」と「薄空(うすそら)」になります。
Milky Rammie(ミルキーラミー)
詰めものに使用されている麻わたは、丸三綿業独自の製法による自家製わたMilky Rammie(ミルキーラミー)。スライバーと呼ばれるラミー繊維の塊と柔らかくマーセライズ加工したラミー繊維を混ぜ合わせながら製綿することで、ソフトで適度なかさ高と丈夫さを兼ね備えた麻わたMilky Rammie(ミルキーラミー)になります。
和柄文様シリーズについて
国内の麻寝具は初夏から盛夏向けの季節商品という位置づけで、和のイメージ打ち出したものが多いです。
特にここ数年近江ちぢみ、阿波しじらなど日本の伝統的な織物産地のブランディングとも相まって和調の製品が多くなっていますが、作りに凝った商品があまりなく、従来からのマス目のキルティングが和のイメージを壊しているよう気がしていました。
和布団なら和綴じという従来品も多く存在していますが、和綴じの布団は家庭では洗うことができません。設備の整ったクリーニング業者なら可能ですが、汗をかきやすい夏物なので家庭での洗濯を求められています。その為にはミシンでキルティング加工を施さなくてはいけません。このキルティングで和のイメージを壊さない、むしろ和のイメージをさらに強く打ち出すべく、日本古来の柄「和柄文様」を採用しました。
キルトの機能性に合わせて、和柄文様にはそれぞれ意味合いが込められています。そのデザインの意味をお楽しみいただければ幸いです。