第4弾も産経らしい、辛口の中に深みのある味わいに
第4弾も産経らしい、きりっとした辛口に。新潟・佐渡の地域振興を支援する目的で平成28年から醸造している産経オリジナル純米酒「佐渡 学校蔵発 辛口産経」。4年目を迎えた令和元年も地元佐渡の「尾畑酒造」の杜氏らが苦労の末、ピリッと辛い中に深みのある「辛口産経」を造り上げました。
学校蔵は、尾畑酒造が平成26年、廃校になった小学校の木造校舎を酒造場に再生。「酒造」「学び」「交流」「環境」の4つのキーワードを掲げ、佐渡と島外をつなぐ地域振興の場として活用しており、辛口産経もここで醸造されています。
平成28年に始まった「辛口産経」づくりは、産経新聞新潟支局の記者が、酒米となる「越淡麗」の田植えから体験、初夏には約1週間佐渡に泊まり込んで、学校蔵で麹づくりから仕込みを行いました。29年の第2弾、30年の第3弾も記者が仕込みを体験しましたが、今回は海外から酒造りを学びに来た3人の外国人に仕込みを手伝ってもらいました。
杜氏の中野徳司さんの指導のもと、辛口産経を仕込んでくれたのは、日系アメリカ人3世のデビッド・サカモトさん(57)、オーストラリアのマイケル・ロビンソンさん(44)、香港のユミー・チックさん(37)。3人とも日本酒造りに興味があり、SNSなどで学校蔵のことを知り来日。佐渡に1週間泊まり込んで仕込みを体験しました。そのあとは杜氏らが温度管理など発酵具合をきめ細かにチェック。7月に旨みのある酒が搾られました。
完成した辛口産経の日本酒度は、前年と同じプラス10。ピリッと辛い中に深みのある幅広い味わいがします。その後にほんのり杉の香りが鼻に抜けます。尾畑酒造の尾畑留美子専務が「学校蔵の応援団長」と評する存在感です。旬の味覚に合わせてお召し上がりになるのであれば、少し冷やすか常温がおすすめです。美しい佐渡の風景を想像しながら、今年もきりっとした辛口をお楽しみください。
第4弾は四合瓶(720ミリリットル)のみ、限定1000本。