「できるだけ単純で強いウオッチをデザインしようと思った。
文字板上の数字や略字さえもはぶきたかった。
ケース自体が時間を示す12角形になっていることだけで、あとは針の中心軸の径と同じ太さの時分計をつけた。
12角形と太い針ははっきりした顔立ちを見せている。
ISSEY MIYAKEというブランドには単純で強くはっきりとした主張が似合っている。」
深澤直人
DESIGNER 深澤直人(Naoto Fukasawa)
1956年生まれ。ヨーロッパ、アジア、日本を代表するブランドのデザインや大手企業のコンサルティングを手がける。 「Without Thought」と表現する自身の思想のもとに、人間の無意識の記憶や行為からデザインを導きだすワークショップを開催し続ける。
2006年Jasper Morrisonと共に「SuperNormal」を設立。2007年ロイヤルデザイナー・フォー・インダストリー(英国王室芸術協会)の称号を授与される。「THE OUTLINE 見えていない輪郭」(2009) 21_21 DESIGN SIGHTにて写真家 藤井 保氏との展覧会を開催。
同タイトル書籍 (アシェット婦人画報社)の他、「デザインの輪郭」(TOTO出版)、作品集「NAOTO FUKASAWA」(Phaidon)、Jasper Morrisonとの共著「Super Normal」(Lars Müller Publishers)
六角レンチの道具の美しさをイメージしたシンプルなケース。
ガラスの12角形状で自然に時を読む究極のミニマルデザイン。
一体型革バンドを固定するディスク。裏ブタは、この下に内蔵されている。
無駄なスペースを排したら、楽しい形になった。深澤氏デザインによる、12角形が印された専用BOX。