椅子に長時間座る生活をしている方にとって、負担のかかりやすい腰やお尻の疲れ・鈍い痛みをどうケアしていくかは大きなテーマ。
快適に座れて、立ち上がったときもストレスを感じずにスッと歩き出せる。そんな生活をサポートしてくれるのが、背もたれのある椅子専用のクッション「エクスジェル ハグカンフィ」です。
オフィス・自宅・乗り物の運転など、座る時間の長い現代人。その長い座り時間を快適にできれば、人生はより充実するはず。そんな強い信条のもと、医療福祉、健康用品などを製造・販売する株式会社加地(島根県)が自社工場で研究開発・製造を行っているメイドインジャパン製品です。
車いす用クッションなど医療福祉分野で認められた骨盤サポート構造に独自開発の体圧流動分散素材「エクスジェル」を搭載。背もたれ付きの椅子での使用に特化した自信作です。
なぜ、背もたれ付きイス専用のクッションを開発したのか
ビジネスシーン、自宅のダイニング、書斎、勉強机など、椅子の多くは背もたれ付き。最初は背筋を伸ばして座っていても、時間とともにお尻の痛みや疲労によってお尻が前にずれて、腰や背中が丸まってきます。そうすると上半身の重みが腰にかかり、次第に集中力も低下、座っていることが苦痛になってきます。
「座る時間が快適である=人生の多くの時間が快適である」を信条とする加地は、この問題を重視し、背もたれが付いた椅子に特化した製品作りに着手。医療福祉分野で認められた骨盤サポート構造、エクスジェルなど独自の技術をベースに、一般向けのクッションを開発しました。
1.骨盤の両サイドを支えるから体勢が安定し、腰がラク
ハグカンフィは日常生活で長く使えるよう、体を自然にサポートすることを基本に設計されています。座り姿勢・骨盤を矯正する器具ではありません。
医療福祉分野で認められた、腰部を包み込むようなサポート構造で腰の負担を和らげ、楽でありながら自然に良い姿勢を保てます。背の立体形状が、もたれかかると左右から骨盤をしっかりサポートします。
株式会社加地 取締役 営業本部長の塩谷俊之さんは、「着座姿勢を保つ基本は骨盤。お尻の後ろを埋めるだけでは体の動きに対応できず十分なサポートとは言えません」と説明。人は座っている時、ピタリと同じ姿勢のままでいるはずはなく、座りながら何か動作をします。その姿勢の変化、動きにいかに対応できるかがポイントです。一般的なランバーサポート(腰部分を張り出して支える)では、動きに弱く安定しません。
骨盤の両サイドを後ろから包み込むように支え、自然な姿勢で骨盤を安定させます。これにより、体を動かした時にブレにくく、また上半身からくる荷重をお尻でしっかりと受け止め腰への負担を少なくしてくれます。
「人体の構成要素上、人の身体を支えるには人の手で支えるのが最も違和感がありません。人の手の延長として、あらゆる違和感をなくし、やさしく支えることをコンセプトに開発しました」(塩谷さん)
同社が開発した車いすの骨盤サポート技術を転用しています。
2.体重の負担・圧力をエクスジェルが流動分散するからお尻がラク
独自素材エクスジェルでお尻への負担を軽減します。その感触はまるで、柔らかなお餅のよう。一般的なウレタンフォームの10倍以上の衝撃吸収力と、体圧を分散する特性に優れています。
人は座っていても前後左右へと無意識に姿勢を変えます。エクスジェルはその動きに寄り添い、縦方向の圧力だけでなく横方向のズレの力も流動的に分散。ジェルの自在な動きが体の負担を軽減します。 エクスジェルは褥瘡(床ずれ)のリスクを軽減するために株式会社加地が独自開発した素材。人の肌にもやさしい素材です。
すっきりとした座り心地
カバー生地には、特殊加工により極細の隙間を持つポリエステル繊維を使用。吸収した汗をすばやく拡散させ、ドライな状態を保ちます。
株式会社加地について
高齢による身体の変化や、障がいにより日々の「座る」「寝る」場面で苦痛や悩みを抱える方のためにエクスジェル(EXGEL)素材を独自開発し、医療福祉分野へ製品供給を行っている島根県の企業。エクスジェルが使われているのは主に車いす用クッションや介護マットレス、手術用パッド類。自社工場で研究開発・製造を一貫して行っており、国際品質規格 ISO9001:2008 認証を取得しています。
医療福祉分野で培ったノウハウを基に、エクスジェルを様々な分野に応用し、理美容用品、パソコン用アクセサリー、自動車クッションからモータースポーツの最前線に至るまで、現在では多くの分野でその機能が認められ採用されています。