世界で初めてビニール傘を開発したメーカーがたどり着いた究極の透明傘。こちらは平成22年度の宮内庁献上品で、同年の園遊会でも使用された、まさに”お墨付き”の逸品といえる。
性能面でまず注目したいのは、傘の本体に穴をあけた点だ。これによって台風やゲリラ豪雨が吹いても、裏返しになりにくく壊れにくいのが最大の利点。
もう1つの特徴は、「透明すぎる」と評価を受けるほど、鮮明なフィルムだ。その透明感は他のビニール傘と比べても一目瞭然。使用している素材が塩化ビニールではなく、オレフィン多層フィルムなので、より透明さを実現。
そして最後に強調したいのは何といっても丈夫な点だ。傘を支える骨の部分には16本骨を採用。親骨受骨にはグラスファイバー素材を使用しており、強風でも壊れにくくなっている。
ビニール傘の革命的な存在といえるだろう。
気品ある3色展開
ピンク、ゴールド、ネイビーの卓越した3カラー展開。同じカラーのポリエステルサテン生地の収納袋を付属。濡れてもべトつきにくい『3枚重ね・多層オレフィン生地』を採用し、フェミニンでエレガントな印象を際立たせている。
優れた機能性
より強く、そして軽く
親骨受骨にはグラスファイバー素材を使用。グラスファイバーは弾力性を特性としており、強風でもしなり壊れにくい。
独創的なアイディア「穴」の設置
一言でいうと、「風は通すけど雨は通さない」特長を持つ。これを実現しているのが、傘の生地に対し円状に8箇所設置した逆支弁構造(特許取得)。穴をあけることによって、内側から風にあおられたときに空気を逃がすので傘が裏返しになりにくく、壊れにくい。
※右の画像は「カテール16」がモデルです
透明さへのこだわり
他のビニール傘と比べてより透明感を実現した、ホワイトローズ社の透明傘。傘を差していても、自分や相手を視認できる。
使用している素材は通常の塩化ビニールではなく、オレフィン多層フィルム。透明さを増してる。
徳川幕府御用達の由緒ある傘メーカー
今回紹介する「かて~る16」などのより透明で、より丈夫で、より美しいビニール傘を製造、販売するホワイトローズは、東京都台東区にある日本のビニール傘のフロンティアともいえる傘メーカーだ。
その歴史は徳川の時代まで遡り、享保6年、甲斐の住人、武田源勝政が江戸駒形に出てたばこ商人となり、初代武田長五郎と名乗ったのが始まりとされる。そして、4代目武田長五郎から雨具商に転向。5代目に至り、幕府御用を許され、大名行列の雨具一式を納入した。6代目中期より人力車の帆張り、天幕なども扱い、続いて和傘販売も開始。7代目に至り、本格和傘問屋として展開し、岐阜、紀州、久留米、高松などの各地で生産された和傘を中心として、国内屈指の業績をあげるに至った。
現在はビニール傘販売の最大手であり、その性能や機能面の良さからさまざまなユーザーから信頼を受けている。特に宣伝などはうたっていないが、選挙の時期になると、次々と運動員が訪れてはまとめ買いをし、そのたびに数百本は売れるという。