ミツミ製作所 町工場が作った精密10分独楽

とにかく長時間独楽を回したい。10分以上回せる独楽を作りたい。そんな単純な発想から生まれたのがこの「10分独楽」です。
「友人と話をしている間、一つの話が終わっても目の前にある独楽はまだ回り続けている」という現象が実際に起きたら驚きませんか？そんな物語を実現する独楽が本品。
従来の精密独楽により回転力を加えるため、手回しではなく道具（紐）を使い、安定性を確保し、ブレない回転を与えるため、重心を低くして重量を増加。その結果、見事に10分回る独楽が完成しました。

構想から1年、ようやく完成した独楽で回してみると感動すら覚えます。人に自慢でき、家族や飲みの席などで話題にも事欠かさない本品を是非、試してみてください。

アイデアを形にするため、3人の匠が結集
本品を作り上げたのは3人の匠たち。回るという動作に異常なこだわりを持つヨーヨーの元世界チャンピオンがプロデュースし、回転の命であるベアリングのトップメーカーがベアリングを供給。それを高い技術と精密な旋盤加工で作り上げたボディに組み上げていく東京葛飾区の町工場のコラボレーションです。
出来上がった独楽は感動すら覚えるほど静かに、しかし力強く回り続けます。まるで精密機械のようなスペックが織りなす回転や持続力。どれか一つでも欠くことのできない、他では真似できない奇跡の集結が実現した逸品です。

ミクロン単位で成型

重心を低く保ちより安定感を求めた結果、本体は扁平型にデザインされました。底面を円錐形の形状にし、力の集約が先端の一点に集まるように設計。より強いバランス力を発揮しています。
上部には紐を巻くための窪みを付け、巻いた紐が解けないように二段階の構造になっており、独楽らしいデザインに仕上がっています。

高い技術で独楽のボディを組み上げるのは東京都葛飾区にあるミツミ製作所。80年以上にわたり金属部品の加工を手掛け、医療機器や自動車の部品など0.001ミリを追う精密なモノづくりに定評があるこの金属加工町工場は、まさにこの独楽づくりの心臓部です。

ボディは無垢の真鍮製

使用されているボディ部分は無垢の真鍮製。敢えてメッキなどの塗装を施さず、削り出しの直後のいわば生真鍮です。 無垢の真鍮は手入れをしないと錆び緑青が発生するというデメリットもありますが、使用している内に経年変化する味わいも特性です。
指の脂が独楽の本体に浸み込むため、毎日使っていれば錆びることもありません。使用しているうちに、どんどん変化していき、自分だけの独楽の質感が誕生。工場から削り出し、直後の素材を採用することで、産直気分が味わえます。どのように変化するかは自分次第です。

指先やペン先で回すなど、楽しみ方も豊富

本品は10分間回すことだけが楽しみ方ではありません。その驚異的なバランス力がさまざまなバリエーションを実現しています。
使い慣れてくれば、逆さにして傘独楽として楽しんだり、ペン先の上で回したり、指先の上で回したり、紐をかけたまま独楽だけを回すことも可能です。

遠心力とジャイロ効果を兼ね備えた次世代の独楽としてのこだわりが詰まっています。
科学や物理に興味を持つきっかけにもなり、指先を使って遊ぶので脳の活性化も期待できます。進化した大人の独楽をぜひ楽しんでください。